病院の経営企画室の役割とは?

「経営企画室」。なにしているかよく分からないけど、なんだか経営の中枢にいてカッコいい感じがします。 病院にも「経営企画室」という部署があります。「医事課」とか「施設管理課」のような、仕事名が部署名になっている部署と違い、「経営企画室」は、一…

医療機関におけるマーケティング戦略を考える③:市場地位別の生存戦略

前回までのおさらい マーケティングの4つのPとは、Product(製品)、Place(流通のチャネル)、Promotion(顧客との情報のやり取り)、Price(価格)を指す。 4つのP を組み合わせることを、「マーケティングミックス」と呼ぶ。長期的な成功を持続するため…

自分でメディアを作ることの面白さ

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 2019年は、ブログに力を入れて記事をたくさん書いたり、Twitterを始めて日々情報発信をしてみたり、プライベートの中でも仕事に関する情報発信をする機会を意図的に増やしました。情報発信を…

2019年12月に面白かった病院経営ツイートまとめ

病院経営に関わるTwitterのまとめを前月に続き行ってみました!今回は、12月分! 医事課 DPC委員会からの情報を診療部の末端の医師に伝える難しさを感じ、診療科カンファレンスに参加して全医師に直接伝える形を作りました。顔を合わせて話し合うって大切。…

医療機関におけるマーケティング戦略を考える②:ターゲット市場の選定

前回記事のまとめ 〇マーケティングの4つのPとは、Product(製品)、Place(流通のチャネル)、Promotion(顧客との情報のやり取り)、Price(価格)を指す。 Product(製品):自院の診療科や疾患の得意分野、医師の専門性や人数、患者の受け入れ体制など…

医療機関におけるマーケティング戦略を考える➀:医療における4つのP

先日アップした「急性期病院における医療連携室の役割と今後の課題」の記事は、ありがたいことに多くの方からリアクションをいただけました。 www.medical-administrate.org 医療連携室の業務やその重要性は、記事の中でお伝えできたかなと思っていたのです…

新卒採用でのミスマッチとその改善策

私が勤務する病院では、自分の同期も含め、事務職として入職した3~8年目くらいの若手・中堅世代の人たちが立て続けに辞めていくという現象が起きていました。 転職理由は人によって様々でしたが、「思っていた職場環境と違った」「働き続けていてもキャリア…

転職活動を通じて得られた3つの経験

半年以上前ですが、病院業界内での転職を考え転職活動をしていた際に、『病院の事務職員の転職活動記』をこのブログで書きためていました。 www.medical-administrate.org 転職活動を通じて自分のキャリアを色々と考えていたところで、医事課への異動が提示…

公立病院の独法化がもたらす病院経営への影響とは?

2019/12/3に、東京都にある8カ所の都立病院を、独立行政法人に移行するというニュースがありました。 www.nikkei.com 今年の9月に発表されて大きな話題となった「再編の検討が必要な公的病院リストの発表」と併せて、公立病院の運営が大きく変わろうとしてい…

外国人患者の受け入れと診療費請求の実態(後編)

前回のおさらい 日本の病院を受診する外国人患者は増加の一途であり、2018年に日本を訪れた外国人観光客は約310万人にまでのぼった。このうちの約1%が滞在中に医療機関を受診したと仮定すると、年間で30万人以上の外国人患者が日本の医療機関を受診している…