よき監督論から考える、仕事への関わり方

病院という場所柄、職場にはいろいろな人がいます。

医師、看護師などの免許を持つ専門職から、われわれ事務職員、委託業者も清掃業者、受付スタッフ、物流を担う搬送スタッフなど様々です。

これらの人たちの間に入り、その人たちをまとめつつうまくリードしなければいけないのですが、これがなかなか難しい。特に異動してからは、自分の仕事が「自分が手を動かして終わる仕事」から「相手が手を動かして終わる仕事」に変化していっているので、この大変さを日々痛感しています。相手になるのは、自分が生まれたことから仕事をしているような人も多く、これまた一苦労…。

 

同じ背景を持つ人たちであれば「そうだよね」で終わる話に、いろんな根回しなり、事前に作業をしてもらったりが必要になります。

 

これらをする時に個人的に気を付けているのは、

「狙ったところに球を投げられない人にそっぽを向かない」ということです。

私は野球を観るのが好きで、それに興じて監督論みたいなところにも興味があるのですが、監督には大きく二つのタイプがあるようです。

①戦力が整備されたチームを強くし、優勝させることが上手な監督

②戦力が不十分なチームを整備し、中堅以上の順位に持っていくことが上手な監督

 

例えは古いですが、①は西武で黄金時代を築いた森監督、②はヤクルトや楽天を上位争いに食い込ませるチームにした野村監督が挙げられるようです。

このうち、今の仕事で大切な心持ちは、②のタイプにあるような気がします。

 

こちらが欲しい仕事を相手がしてくれなかったときに、どのように考えるか。

「これだからダメなんだ…」と言うのは簡単ですが、それだけだと相手との溝は埋まらないし、相手も楽しくありません。(やらされ仕事になってしまう)

こちらの指示だし、説明、事前のコミットメントに不備がなかったかをもう一度反省するようにしています。

もちろん、時には突き放して「○月○日までにこれを出してください」と厳しく接することも大切ですが、基本は相手にとって信頼でき、良き相談相手になれるキャラクターである必要があると思っています。

将来的には、このスタンスを厳しさ寄りに少しずつ変化させていかなければいけないのかもしれませんが、、それは部下を持った時にまた改めてわかることなのかもしれません。

とりあえず、自分の持っているプロジェクトの一つの節目まだあと2か月。

いい準備を皆さんとしていきます。