現在、病院内の通常業務と並行して、当院が定期的に情報交換している病院との勉強会に参加させてもらっています。
十数病院が参加する病院で、一つのテーマに対して若手から中堅どころのメンバーを中心に1年間で5~6回の会議を行い、その成果物を各病院の幹部陣が集まる会議で発表、という流れになっています。
年次や背景、モチベーションがばらばらな中で話をするのは大変ですが、上下関係がなく、同世代で同じような仕事をして頑張っているメンバーと交流が持てる機会は非常に貴重なので、楽しくやらせてもらっています。(いまのところ)
一方で、院内では次に会ったときに聞けばいいことも、このような会議ではその回ごとにテーマを持って、次回何をするのか?を常に意識して進行していかなければ、次の会議までの時間を無駄にしてしまうことになります。
自分への備忘録のために、参加者の一人として思ったことをざっくりと書き連ねておこうと思います。
○会議の進行
・一人が喋りすぎると、場の空気が重くなり、決まったことにも納得感が出ない。
・各メンバーがバランスよく意見が出ることが重要で、そのための司会進行をする必要あり。
・普段喋らない人がいう正論には、チームを動かす力がある。(気がする)
・話しやすい個別論から入るのではなく、話しにくい全体像・方針決めから入ることで、その後の個別論の討議に軸が出てくる。
・しかし話しにくいテーマでは、抽象的なテーマについていける人といけない人が出てくる。すべてをセオリー通りに進めようとはせず、空気が重くなったら具体的で話しやすいテーマを設定して頭の中を整理する工夫も必要。
・具体⇔抽象、の行き来をすることでメンバーの理解度が深まっていく。
・一人で話す、または少人数で話す機会を作れば、人は思ったことを楽しく話してくれる。
・意見をする時に大切なのは、自分で得点を決めることではなく、メンバーの得点を引き出すパスを意識すること。
○事前課題と次回の議題の設定
・「最終的なゴールは何か?」から逆算して、回ごとのテーマを意識しながら事前課題と議題を考える。
・「この事前課題を次にどう生かすのか?」を考えながら課題設定をする。
・次回のスケジュールを前の会議で決めてしまうと、準備段階で議題準備に時間を取られずに済む。
○人間関係
・リーダーは意見を言う人よりも意見を聞く人の方が良い。
・意見を良く言う人は、相手の意見を否定する癖があることに注意。
・議論を巻き戻す人、議論をかき回す人に注意。
・メンバーの中の「当てどころ」、いわゆるムードメーカーの存在は、チームが前に進むうえでとても重要。(「当てどころ」は、下記の記事を読んですごく面白かったので紹介させてもらったワードです。やや古めですがこちらも読んでみてください)notei.hatenablog.com
・会議でよく話すが、飲み会ではあまり話さない人がいる。
・会議ではあまり話さないが、飲み会ではよく話す人がいる。
・会議でよく話し、飲み会でもよく話す人がいる。
・会議ではあまり話さないず、飲み会ではもあまり話さない人がいる。
→みんな違って、みんないい。
○その他
・会議にホワイトボードは必須!
・「ホワイトボードの前に立つ」ことは、議論の全体像を見る経験、議論をリードする経験としてとても重要。
・会議室は狭すぎず、広すぎないことが大切。
また気づいたことがあったら書き足していこうと思いますが、残りの勉強会も実りあるものにしたいと思います。病院には「営業」という仕事があまりないので、どうしても内向きになりがちです。なので、こういった他流試合の経験は非常に貴重だな~と感じます。
このように、会議の進行について考える機会も得られますし。
また将来的(?)には、5~6病院くらいで、医事部門でテーマを作って勉強をやってみたいな~と思いました。
上半期、下半期で年2回、中堅のテーマと若手のテーマを設定し各1回ずつの開催くらいのイメージ。
医事は「どうやって今いる患者の収入を最大化するか?」が業務の大テーマの一つなので、他病院にノウハウを教えることはそこまで問題にならないような気もします。こっちも、いずれ医事部門に戻る機会があれば、上に提案してみようと思ってます。