あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
2019年は、ブログに力を入れて記事をたくさん書いたり、Twitterを始めて日々情報発信をしてみたり、プライベートの中でも仕事に関する情報発信をする機会を意図的に増やしました。情報発信をすることの面白さ、大変さを知ることができた1年でした。
今回は、そういった取り組み(タイトルでは、カッコよくメディアを作るなんて言ってますが笑)によりどのような変化があったのか、今年は何をしていきたいのか、書いていきたいと思います。
自分に起きた変化
情報収集のスキルが上がった
仕事的なメリットとして、まず情報収集のスキルが上がりました。
中医協の議論を調べる際に厚労省の作成した資料を見たり、それ以外に病院に関わる業務やオペレーションを調べる際には色んなスタッフの方のインタビュー記事や他院のホームページを見たりして、記事を書くために必要な情報をインプットしていきます。
普段の医事課の仕事でこのようなことをやる機会はあまりないので、自分にとってとても良い訓練になりました。アウトプットのイメージを持ちながら情報収集をすることで、そのスピードや質が上がってきたなと思います。
勉強会や寄稿・執筆のお誘い
二つ目は、ありがたいことに外部からお声がけいただく機会が出来たこと。
Twitter経由でお声がけいただき、とある勉強会に参加させてもらうことが出来ました。自分の病院内だけだとどうしても小さく考えがまとまっていきがちなので、他の病院の方やその他医療業界の方と情報交換をしていくことはとても大切だなぁと改めて感じました。
そしてなんとなんと、寄稿や執筆の依頼までいただくことが出来ました。
・病院経営事例集さんへの転載(転職活動の記事)
・ガジェット通信さんへの寄稿(急変対応の記事)
・医療系新聞での座談会企画出演(予定)
などなど。匿名アカウントでポジションや職場も見えない中で、内容を見て声をかけてもらえたことは自分の仕事の自信にもつながりました。
今年もこのような機会がいただければ、積極的にお受けしていきたいと思っています。
趣味が見つかる
三つめは極めて個人的ですが、「ブログを書く」という趣味が出来たこと。もともと休日に一日外に出かけるタイプでもなかったので、暇を持て余す時間があったのですが、そのような時間を使ってブログを書き、普段の仕事や思考を振り返るというのは実は自分に合った趣味でした。やりすぎると疲れますが。笑
ただ匿名でのアカウント運営のため周りに公表できず、私の嫌いな飲み会での質問第2位の「趣味は何?」への回答はいまだ見つかっていないというのがジレンマです。ちなみに嫌いな質問第1位は、「休日何しているの?」。
アカウントは匿名か、実名か?
「自分でもいろいろ情報発信したいな…」と思う方がまず考えるのが、アカウントを匿名でやるか、実名でやるかということです。
私は匿名で始めていますが、実名を世の中に売ることと引き換えに、「職場の人にバレにくく、好きなことを書ける」というメリットを享受しています。
個人的には、以下のつぶやきがとてもしっくり来ました。
まあつまり目的次第ですね。私は、ビジネスの現場で学んだこと、考えたことを言語化しておきたい、というのが一番の目的なので、実名か匿名はあまり関係なくて、どちらかというと後者の方が目的には合ってる。あと、匿名だとつぶやいた内容だけで人から評価されるのも良い訓練になるから好み。
— とくさん (@nori76) 2019年12月15日
今年も引き続き、匿名アカウントで活動したいと思っています。
2020年に書いていきたいテーマ
最後に新年最初のエントリということで、今年三つ書いてみたいテーマを掲げたいと思います。「今年はこんな仕事に力を入れる!」という、新年の抱負という意味合いもあります。
➀診療報酬×病院経営
まず一つ目が、診療報酬に向かい合ったことによりどのような収益が出たか、医療者との間にどのような関係を築くことができたか、といった内容の記事を書くこと。
いやいや、そんなの病院職員なら当たり前…とも思うのですが、私の感覚だと、診療報酬に関するニュース記事は多くても、診療報酬をどう解釈し、どう向き合って経営改善に取り組んだか…という内容を書いた記事はほとんど見たことがありません。
当然、企業秘密の部分もあったり、解釈誤りがあれば返還請求のリスクもありますので、表に出せない話が多いという事情があるのだと思います。ただ、請求の結果ではなく請求に至るまでのプロセスに光を当てることと、そして匿名でやっているメディアの中での情報発信であれば、そのリスクはある程度防ぐことができるのかなとも思っています。
診療報酬を正しく理解し実践することで、病院の収入改善だけでなく、医療者との良好な関係構築もできていくと信じ、そのような仕事に関わっていきたいと考えています。
②医事課のマネジメント
二つ目が、医事課のマネジメントの話。
診療報酬請求という大テーマに加え、病院内で最大のスタッフを抱えている医事課には様々な「ヒト」に関する問題が山積み。
・多すぎるレセプト残業
・患者からのクレーム対応や窓口業務の改善
・子供を持つスタッフの働き方
・新人スタッフの教育
・離退職防止の取り組み
・派遣・委託会社との関係性構築
などなど、思い付くだけでも重たいテーマがゴロゴロあります。
「医療事務つらい」と文句を言うだけでは建設的ではないので、一つ一つ、自分なりに向き合っていくつもりです。また、もし今年中に管理職への昇進があれば、その立場から思うことも加味しながら記事が書ければと思っています。管理職の仕事としては、目標管理制度を正しく運用できれば組織も変わっていくのではとずっと考えているのですが、また別の機会に。
③医療機関や医療ベンチャーの取材
最後が、先進的な取り組みや大きな成果を上げている医療機関や医療ベンチャーを取材させていただくこと。
医療機関については、いわゆる「イケている病院」を訪問してみたり、頑張っている若手~中堅の職員にインタビューしてみたり、といったことを妄想しています。全国どの病院でも起きている問題ってあまり変わらないと思っているので、このブログで良い事例・頑張っている職員の方を応援する機会があればいいなぁと思っています。
医療ベンチャーについては、自分が良いと思った会社やサービスを自分なりに調べたり、可能であればオフィス訪問してみたいなと思っています。勉強会などを通じてヘルスケアベンチャーに関わる方ともお話をさせていただくと、病院の中にいる職員よりも、ヘルスケアについてのビジョンをもって、問題の核心を捉えたサービスを提供したいと思っている方ばかりで、大変刺激を受けます。
外部のプレイヤーの意見やサービスを病院オペレーションに取り込むことは、今後の病院運営で必須であると思っています。そのようなサービスで、特に事務周りで「これは良い!」と思ったサービスを自分が深く知るという意味でも、そういった外の視点を知る機会を自分からもつくっていきたいなと思っています。取材オファーも大歓迎です。笑
今年もまた、色んなテーマの仕事にチャレンジしていきたいなぁと思います!ということで、みなさま、本年もよろしくお願いいたします!