今年考えていきたい病院経営の課題と事務職の在り方

自分へのメモ的な記事ですが、今年考えていきたいテーマをいったんブログに書き出してみたいと思います。

 

前提となる病院業界の構造

前提として、医療業界の事務職採用は下記の構造であることを理解する必要があります。

・医療業界は、他業界の比較すると利益率が低い業界

・このため、同じ事務職であっても給与水準は他業界よりも低く、人が集まりにくい

・一方で、労働集約型の産業構造であり、一定の人材雇用が事業運営にあたっては必須

 

この中での方向性が「医療現場のデジタル化」であり、人でなくITで対応できるものはITに任せよう、という流れで様々なクラウドサービスやAI活用のツールが医療現場にも登場してきています。(いわゆるDX)

また診療報酬では、現時点では人員配置数ありきでの基準設定になっていますが、近い将来で「デジタルツールによる省力化」を前提にした施設基準の見直しの話が出てくるかもしれません。

 

「人が不足していく」ことが見えている業界における、業務効率化を目指す流れは今後も続くでしょう。

 

病院経営における事務の役割

労働人口の減少&病院業界の給与面でのビハインドがある中で、病院の「事務職員」というくくりでこれまでの採用基準を維持するのがますます難しくなってくると思います。

その中で、残された現職の病院事務職員に必要となるなのは、大きく下記の二つの方向性といえるでしょう。

・スタッフの採用基準が下がっても、組織全体でいままでと同等以上でのパフォーマンスが出来るような教育システムや業務標準化の設計と運用(主にはルーチン業務における内容)

・「xxのことはxxさんに聞いて」というような俗人的要素の排除

 

いずれも、部署の業務を俯瞰してみたうえで業務をゼロベースで見つめなおし、再構築できるマネジメント能力・業務改善力が病院事務のコアスキルになってくると考えられます。

 

病院事務の仕事を考えるうえでの参考ポスト

給与水準がただでさえ低いところでの賃上げ問題は、雇用する職員のクオリティに更なる影響を与えそうですね。。

 

一方で、「中小企業や自治体には負ける気がしない」との声も。

どのような労働慣行の設定として採用活動をしているかなど、採用に求める水準やPRポイントが気になるところです。

 

個人的に考えさせられたのは、この「中村さん」の記事が面白かった。

いや、中村さんは必要なのですが、それだけだと立ちゆかなります、という話で。。

note.com

 

あとは、ここまで書いてきたようないわゆる「上流工程」的な仕事がコンサルに行く、という流れは確かにありそうです。

『外部コンサルタントに経営改革案の策定』は、経営企画的には存在否定レベルの話ではありますが、給与水準が低いと、そのような仕事に携わることのできるレベルの人材を雇うのは当然難しいので、任せられる人が中にいないという問題もあります…。

 

ただし、考えなければいけないのは「実行の壁」の問題。

分析して策を作るが、それを実行するのは結局病院側であり、強度の高いマネジメントが出来ないと実行が難しい、という問題に直面しがち。

 いくらコンサルや外部の組織が入り込んでも、最終的に実行を行なうのはその企業に所属する人たちです。現場の人間でないと事業を良くすることはできないが、事業を良くする人材を雇用するのが難しい、という問題が重くのしかかります。

 

個人的に、今年考えたいこと

まだぼんやりとしていますが、大きく三つあります。

・給与水準が高くない業界の中で、自院の経営継続性を持たせるための業務効率化を迅速に必要な「知恵」と「行動」の確保をできるだけ安価に行うにはどうすればよいのか?

・全国で8000ある病院に共通化できる問題は多くあるはずで、その問題発見・定義と解決の質・スピードをどのように高められるか?

・病院事務の業界に人材を確保していくために何をすればよいか?

大きなテーマですが、自分も社会人で13年目に突入し、干支でいうと一周します。

これまで育ててもらってきた業界にどうやったら還元できるか、考えていきたいと思っています。