名古屋で開催された第28回医療マネジメント学会に参加してきました!
医療マネジメント学会は2年連続2回目。簡単ですが帰りの時間を使って振り返りをしたいと思います。

参加セッションでの気づきメモ
今回は、割とシンポジウム・セミナー系を見て周り、実務のカイゼンというよりは経営レイヤーの方の話を聞く機会が多かったです。
その中で、共通して出てくると思った話題を三つほど。
①「病院経営の方程式」の中で、いかにやり切るかが大切
規模・機能・立地によって多少の違いはあれども、病院経営自体が制度ビジネスなので、制度の中でいかにうまくやりくりするかが大切。
色々な病院の経営実績がこうなりました!という話を聞きましたが、制度ビジネスという観点で病院経営における方程式はどの病院も大体同じだなという印象を受けました。
その中で決め手になるのは、組織の動かし方。トップ層とマネジメント層が協働して、いかに分かりやすく全員を同じ方向に意識付け出来るかが、経営の成否を分けるポイントになると実感しました。
②キャッチーな標語で組織を動かす
①の続きとして、現場を動かすためにはマネジメント層が、みんなに覚えやすい標語で伝え続ける、という話をいくつかの発表出来きました。
・在院日数10日、稼働率90%の「10-90(テンナインティー)」の目標を表した標語
・目標値は、「一日単位」にして部署に伝える(入院患者を一日でxx人取ろう、みたいな)
みたいに、数字目標を浸透させて、動き方を分かりやすく方向づけるマネジメントを、成功事例では多く耳にしました。
③病院マネジメントの役割は他職種に広がっている
これまで、
・臨床=医療職
・運営・経営=事務職
という大きな分担で進んできた病院経営ですが、その分担のグラデーションが薄れ、運営・経営に医療職の方が多く染み出してきている印象を受けました。
DXの推進や事務職の採用難が背景にある、という話はセッションの中でも出ていましたが、この流れは不可逆な気がしており、かつ当たり前ですが臨床を事務職が担うことは出来ないので、事務職には基礎レベル以上のビジネススキル+臨床理解度を持って、これまで以上に病院経営・運営に臨んでいく必要がありそうです。
懇親会
知り合いいないけど、とりあえずなんとかなるか!、の考えで参加したところ、しっかりボッチになりかけましたが、奇跡的にX(Twitter)で繋がっている方とテーブルが一緒になり、楽しく過ごせました。(ご一緒させていただいた方、ありがとうございました!)
会場は鉄道博物館で、非日常な環境で鉄道見ながらの懇親会も面白かったですが、やや会場も狭くて、もうちょい運営方法とか考えて欲しいなとは思ったり、、
あと、結構シニアの方が各テーブルで固まっていて、あまり懇親を行う隙を与えてくれない感じでしたw
・30代病院事務職のテーブル
・看護師*病院運営のテーブル
・企業参加の人との交流テーブル
とか、色々テーマあると入っていきやすいなと感じました。

*筆者注:鉄道マネジメント学会の懇親会ではありません
ちなみに、「学会は交流の場」とはよく言いますけど、みんなどうやって交流しているんだろう?っていうのはシンプルに謎ではあります。もちろん、演題発表した方と直接話すとか、色々やりようはあると思っていますが、ソロ参加だと、知り合いがいないと自分から声かけなければ本当に粛々と見て回るだけになってしまいますね。
運営側の人も、「自然に交流する仕掛け」の場を作ってもらえると良いな、と勝手に提言させていただきます!
学会の在り方
同じ悩みを感じながらも前を向いて仕事をしている人たちが全国にいて、困ったことがあれば教え合う文化があるのが医療業界の良いところだなと、学会に参加するたびに感じます。
一方で、この学会は日頃の業務にどう活かされるんだろう?と考えていたところ、去年参加した学会のあとにも同じような課題感を書いていたのを思い出しました。
ただ一方で、この情報がきちんとストックされて、来週からの仕事に次に繋がっているのか、、と言われるとちょっと別な話な気もしています。
演題発表やポスター発表も広い会場の中で、短いプレゼンテーションの中で文字を追いきれずに進んでいくこともしばしば、、
本来は企業秘密である運用ノウハウや成功事例を惜しげもなく紹介し合う「学会報告」という活動は、医療業界が誇る素晴らしい文化だと思うので、この辺りが日々の仕事の改善サイクルに乗っかってくると、もっともっと業界全体がよくなるのではないか、と思っています。
発表はたくさんの人が聞いてるけど、正直熱心にメモを取ってる人はそんな多くなく、、余計なお世話ですが「学会の費用対効果」は、参加させる各病院がきちんと設計しないと、個人単位で効果の発現が難しいイベントになるなと感じたりしています。(交流の場、自己啓発の場である、という話は理解しているのですが。)
お堅い考え方ですが、せっかく参加者の多い学会なので、このポテンシャルが病院経営にもっと波及するとよいな、といち参加者として思った次第です。
と、つらつら書いてきましたが、2年連続で参加させていただき、様々な方との交流もあって私自身は充実したイベントになりました!
発表された皆さま、飲み会などでご一緒させていただいた方、ありがとうございました!

*2026/6/2追記 Xでの振り返り
Xでも医療マネジメント学会の振り返りをされている方がいらっしゃったので、いくつかピックアップさせていただきます!
医療マネジメント学会の感想
医療マネジメント学会2026 ₋総括
— 渡邉新之介📜@医療業界を変えていく (@Babolatter) 2026年5月31日
全体通じて演題テーマの中でも『DX(AI)』に参加者が最も集中していたようで、特定の会場に人があふれていた
業界全体とした機運の高まりは報酬改定を見ても明らかな一方で、多くの医療機関が玉石混交のサービスのなかでさまよっているようにも見受けられた
第28回 日本医療マネジメント学会学術総会の、ひげめがね的レポートを書きました。「これからの病院運営を、少しやわらかく考える」https://t.co/9rhBbYjacM
— ひげめがね (@higeme) 2026年5月31日
他の方に倣って、医療マネジメント学会に参加した感想をブログに書きました。
— オヌ (@_yokenzan_) 2026年5月31日
次回は札幌か…!どうしようかな…!古巣だし行っといたほうがいいかな…!https://t.co/BvqSwEg3cm
学会の活用
私の記事に対しても、リアクションをいくつかいただけました!ありがとうございます!
各医療機関ごとに組織構造、リソース、周辺環境等が異なるので、具体例そのままでは効果が限定的だったり、実行が困難だったりする。
— K Mat (@KMat74562541) 2026年5月31日
個人的には、
① 自分と異なる視点探し
② 自院でやる場合の手法想定
③ 具体例を種にしたり抽象化して、他のことに援用できないか
④ エネルギーだけ受け取る
かな? https://t.co/eXtu1dgH7C
学会に参加して、感じたこと学んだことを自ら言語化してアウトプットすることの大切さが詰まっている記事
— くまっぺぇぇぇ (@hamizuhanamizu_) 2026年5月30日
③は私も確かに今回強く感じたところ
自院も事務以外の職種が参加してくれて、早速いくつか議論ができたし会場で会えなかった人からは「週明け提案させてください!」と連絡が入り忙しくなりそ https://t.co/hFFjiTCkjo