一昨日、立川談春さんの独演会に行ってきました。
2015年の年末に放送されたスペシャルドラマ「赤めだか」がすごい面白くて、
その後ドラマのもとになったエッセイも読んで、いつか生で落語を聞いてみたいな~と思ってたのですが、機会が合わなかったり、チケットの申し込みを忘れていたりでなかなか実現しませんでした。
今回、チケットに余りがあったの勢いで申し込み、仕事終わりに独演会に行くことが出来ました!
会場は、小田急線の狛江駅にある狛江エコルマホール…なんでこんな会場場所のチョイスなんでしょうか。(しかも1階はスーパーだった)
仕事の都合がどうしてもつかず、開演30分遅れでダッシュで会場へ。
急いで入場をしようとすると、モニター前へ通される…あ、途中入場禁止なんですね。。
演目は「居残り佐平治」。
遊ぶお金のない男が遊郭に行くも、支払いが出来ずに帳場の人たちを困らせ、挙句の果てには布団部屋に泊まり込んでしまう。
しかし、その佐平治が遊郭の常連さんに気に入られていき、そこで今まで働いてきた人の立場がなくなっていき…というお話でした。
前半の「支払いが出来ないけどとやかく理由をつけて逃れようとする客」は、私も病院で何度も出くわしたことがあり、
後半のいつのまにかその場に馴染んじゃうお調子者も、「こんな奴いるなぁ」と思ってみてしまい、落語未経験者にも優しいストーリーでした。
前半・後半合わせて100分くらいの演目だったのですが、これを一人でやりきる落語家ってほんとにすごいと、心から思いました。
トークショーだったら、相手の雰囲気を見ながら話を選ぶことが出来ますし、
漫才だったら、相方もいて、台本をベースにしながら会場の様子を見てアドリブも入れられる。
でも落語は、基本アドリブを入れられないはずですし、今回は居残り佐平治一本での口座でした。恐らく、お客さんの反応を見ながら、粒だてるシーンがあったり、早めに終わらせるシーンがあると思うのですが、それをたった一人の舞台で、何百人もの相手をやりきる胆力と技術…ただただ感服です。
結婚式の二次会の司会を頼まれ、完全台本トークでも緊張していた私とは偉違いです。当たり前か。
Youtubeで何でも見れちゃう世の中ですが、会場の中でしか味わえないライブ感、ヒリヒリ感ってとても大切だと思います。今年は月に1回くらい、こういうイベントに足を運んでみようと、今さらながら自分に誓いを立ててみたのでした。
そして立川談春の独演会も、また行ってみたいと思います。
「裏を返さぬは客の恥」、なので。