病院経営のヒント
先日、Twitterで「日本の病院にはWi-fiが通ってなくて不便すぎる。サービス向上に努める姿勢がまるで感じられないし、今の時代ありえない!」みたいなツイートから病院におけるWi-fi提供問題の議論が盛んになりました。(定期的に、この議論起きてますね笑)…
先日Twitterのやり取りの中で、「ビジネスパートナーへの接し方で、その病院の運営の良し悪しが分かる」という話題になりました。 めちゃくちゃ大切なお話。デキる病院職員の方ほど、取引業者や委託業者にリスペクトを持って接して、結果的にそこから生まれ…
昨年から病院から医療系企業に転職し、様々な病院へのクラウドサービス導入支援を担当しています。 そんな中で思うのは、「病院の中で働いている人も、稟議書を書いた経験のある人はごくごく少数である」ということです。 一方で、病院の組織形態やサービス…
「営業活動から考える医療連携」というテーマで記事を書いてきていますが、今回のテーマは「患者さんの受け入れをスムーズにする院内体制の整備」です。 各営業プロセスの概念や、PR・広報戦略をご紹介してきた前回までとは異なり、今回はコテコテの病院業務…
「自分の病院にどのようにして患者さんに来てもらうか?」は、各病院にとって最も重要な経営テーマの一つです。 そんな中で、自院の集患につながるPR・広報活動は日に日に重要性を増しています。 前回は「営業活動から考える医療連携」というテーマで、営業…
転職してから、「ザ・モデル」という本を読みました。 THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス 作者:福田 康隆 翔泳社 Amazon セールスフォースドットコムで実践されていた営業プロセスを…
新しい会社に転職して以降、主に各病院の地域医療連携室の方向けに入退院支援クラウドサービス「CAREBOOK」の紹介から導入までに関わる仕事に多く関わらせていただいています。さまざまなエリア・規模の病院にオンラインで説明会をしたり、時には病院まで足…
先日、Newsweek社が、”World's Best Smart Hospitals 2021”を発表していました。 www.newsweek.com 「Smart Hospital」なんてなんだか聞いたことのない言葉ですが、コンセプトとしては「AIや情報通信技術(ICT)、ロボットなどの最新技術を導入して、より安…
2020年4月にコロナウイルス流行下で特例的に規制が緩和されたオンライン診療について、初診も含め原則解禁・恒久化していく流れの話が出てきています。 www.nikkei.com 2021/5/31に開催された「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関す…
「病院におけるIT活用の推進」 「病院における人手不足問題」 は、直近の病院運営において重要テーマとして取り上げられることが多いです。特に前者は『医療DX(デジタルトランスフォーメーション)』とも呼ばれ、医療界隈ではいろんなところで耳にする機会…
自分が医事課に2年前に異動したタイミングで取り組んだのが、自部署の派遣職員の業務管理や採用・教育・勤怠管理でした。 ちょうど窓口業務がこれまでの委託化から派遣化に切り替わった時期での担当業務であり、仕事をするスタッフはそのまま変わらないとは…
新型コロナウイルスの発生により、激動の1年間だったと思われる全国の医療機関。 まずそこに関わったすべてのみなさま、本当におつかれさまでした。 新興感染症対策への難しさはもちろんですが、それに伴う医療機関の運営・経営の在り方も大きく問われる1年…
全国各地の医療機関での新型コロナウイルスへの対応が長く続く中で、特に最近叫ばれているのが「病棟看護師の疲弊」です。(病院内で働いている身からすると、コロナ関係なくもともと忙しい方々ですけど…という感じでもありますが。。) 特にコロナ患者を受…
先日、こんなつぶやきをしました。 看護部の方に一言。「明日からこの運用にするから患者対応よろしくね!医師もそれでいいと言ってるから問題ないよ!」は止めろと言っただろーーー。— 病院で働く事務職員 (@medical_admini) 2020年11月6日 いや、別に看護…
Twitter上で以前話題になっていたのですが、2020年10月30日にオンラインでの地域連携勉強会である『未来連携フォーラム2020DX』が開催されました。 \連携医療機関の皆様へ御案内/2020年10月30日(金)19:00より『未来連携フォーラム2020DX』を開催いたします…
新型コロナウイルスの流行下で病院が最も恐れていることのひとつが、院内感染の発生です。 病院側と外部の来院者との接触を減らすための取り組みとして、3月~4月にかけて、「患者さんとの面会を原則禁止」とする医療機関がほとんどになりました。流行の最中…
2020年5月12日付の日経新聞の一面に、こんなニュースが載っていました。 www.nikkei.com 概要としては以下のような内容の記事です。 医療関連品の海外依存の高さが日本の医療体制の弱みとして浮かび上がっている。後発薬の原料では5割を輸入に依存しており供…
1か月くらい前に、「病院運営における委員会の役割」という記事を書きました。 www.medical-administrate.org 簡単に内容をおさらいすると、 病院における委員会では、各部署から横断的にメンバーが選抜され、テーマごとに討議をして、院内全体の業務に関わ…
病院には、各部署での業務以外に、「委員会」という業務があります。 外から見える「病院運営」は、医師が診察や治療をして、看護師が病棟や外来で患者さんのケアにあたり、事務は患者さんへの請求回りの仕事をして…、といったように部署ごとに分かれた仕事…
医療ベンチャーの方とお会いする際に、「自社のサービスを病院に導入するにあたって、どのようにして病院の中の人にアプローチしていくのが一番効果的ですかね?」という話になることがあります。 よくよく考えると病院=臨床のイメージが強い一方で、具体的…
「経営企画室」。なにしているかよく分からないけど、なんだか経営の中枢にいてカッコいい感じがします。 病院にも「経営企画室」という部署があります。「医事課」とか「施設管理課」のような、仕事名が部署名になっている部署と違い、「経営企画室」は、一…
前回までのおさらい マーケティングの4つのPとは、Product(製品)、Place(流通のチャネル)、Promotion(顧客との情報のやり取り)、Price(価格)を指す。 4つのP を組み合わせることを、「マーケティングミックス」と呼ぶ。長期的な成功を持続するため…
前回記事のまとめ 〇マーケティングの4つのPとは、Product(製品)、Place(流通のチャネル)、Promotion(顧客との情報のやり取り)、Price(価格)を指す。 Product(製品):自院の診療科や疾患の得意分野、医師の専門性や人数、患者の受け入れ体制など…
先日アップした「急性期病院における医療連携室の役割と今後の課題」の記事は、ありがたいことに多くの方からリアクションをいただけました。 www.medical-administrate.org 医療連携室の業務やその重要性は、記事の中でお伝えできたかなと思っていたのです…
私が勤務する病院では、自分の同期も含め、事務職として入職した3~8年目くらいの若手・中堅世代の人たちが立て続けに辞めていくという現象が起きていました。 転職理由は人によって様々でしたが、「思っていた職場環境と違った」「働き続けていてもキャリア…
2019/12/3に、東京都にある8カ所の都立病院を、独立行政法人に移行するというニュースがありました。 www.nikkei.com 今年の9月に発表されて大きな話題となった「再編の検討が必要な公的病院リストの発表」と併せて、公立病院の運営が大きく変わろうとしてい…
急性期病院の経営において、最も力を入れるべき施策の一つが「新規入院患者の獲得」です。 現在の医療制度においては、医療機関の特性に応じて求められる機能が分かれています。急性期病院には、「急性期(すぐに治療が必要)の患者に対し、状態の早期安定化…
前回の記事はこちらから。今回は解決策編です。 www.medical-administrate.org 前回記事のおさらい ・病院の待ち時間には、大きく以下の3種類が存在する。 病院に来るまでの待ち時間 病院に来てから診察を受けるまでの待ち時間 診察が終わってから帰宅するま…
入院機能を持ち、入院につなげるための外来診察を行っているような病院(いわゆる「地域の大病院」と言われるような医療機関)の患者サービスにおける問題の一つが、「外来における待ち時間」です。 恐らく、どの病院でも外来運営の最も大きな課題の一つとし…
今年は関東圏を大きな台風が直撃し、計画運休もこれまでにない大々的なレベルで、事前にアナウンスされて行われるようになりました。 社会全体として、台風の日は国民の身の安全のために休業しましょうという文化が出てきたのは、日本全体がいい方向に変わっ…