2020年診療報酬改定を読む②:救急医療管理加算の算定要件見直し

2020年4月に行われる診療報酬改定に向けて、特に病院経営に深く関わる項目、社会的意義がある項目を注目すべきトピックをご紹介します。 今回のテーマは、「救急医療管理加算の算定」です。 救急医療管理加算とは? 救急医療管理加算とは、入院時に重篤な状…

病院運営における委員会の役割

病院には、各部署での業務以外に、「委員会」という業務があります。 外から見える「病院運営」は、医師が診察や治療をして、看護師が病棟や外来で患者さんのケアにあたり、事務は患者さんへの請求回りの仕事をして…、といったように部署ごとに分かれた仕事…

2020年診療報酬改定を読む①:地域医療体制確保加算の新設

2020年診療報酬改定の内容について、2/7(金)にとうとう点数も含めて個別改定項目の詳細が出揃いました! このブログでも、改定の中でも特に病院経営に深く関わる項目、社会的意義がある項目をピックアップして取り上げていこうと思います。 今回は、新設され…

2020年1月に面白かった病院経営Tweetまとめ

病院経営に関わるTwitterのまとめ、今回は1月分です! 月を追うごとに記事のボリュームが増えていくことが悩みです。。笑 病院経営 病院業界の先輩の@co8gi さんと@Takahiro_Inukai と良い議論ができました。おふたりのコメント、勉強になるので、よかったら…

シンポジウム:「これからの医療経営人材を考える」イベントレポート

先日、こちらのシンポジウムに行ってきました! 聞いていて面白いお話が多かったので、イベントレポートという形でこのブログでもその内容をご紹介したいと思います。 2020年1月19日(日)「ケースとデータに基づく病院経営人材育成」シンポジウム2020実施し…

病院が新規サービスを導入する際の意思決定プロセス

医療ベンチャーの方とお会いする際に、「自社のサービスを病院に導入するにあたって、どのようにして病院の中の人にアプローチしていくのが一番効果的ですかね?」という話になることがあります。 よくよく考えると病院=臨床のイメージが強い一方で、具体的…

電子カルテのシステムダウンに備えて行うべきこと

医療機関の電子カルテへの依存度は、時代が進むごとに切っても切れない関係になってきています。電子カルテを入れることにより、 ・患者ごとの医療情報が逐次共有できる ・電子記録のためタイムスタンプがあり、医療記録としての機密性も高い ・各部門システ…

病院の経営企画室の役割とは?

「経営企画室」。なにしているかよく分からないけど、なんだか経営の中枢にいてカッコいい感じがします。 病院にも「経営企画室」という部署があります。「医事課」とか「施設管理課」のような、仕事名が部署名になっている部署と違い、「経営企画室」は、一…

医療機関におけるマーケティング戦略を考える③:市場地位別の生存戦略

前回までのおさらい マーケティングの4つのPとは、Product(製品)、Place(流通のチャネル)、Promotion(顧客との情報のやり取り)、Price(価格)を指す。 4つのP を組み合わせることを、「マーケティングミックス」と呼ぶ。長期的な成功を持続するため…

自分でメディアを作ることの面白さ

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 2019年は、ブログに力を入れて記事をたくさん書いたり、Twitterを始めて日々情報発信をしてみたり、プライベートの中でも仕事に関する情報発信をする機会を意図的に増やしました。情報発信を…

2019年12月に面白かった病院経営ツイートまとめ

病院経営に関わるTwitterのまとめを前月に続き行ってみました!今回は、12月分! 医事課 DPC委員会からの情報を診療部の末端の医師に伝える難しさを感じ、診療科カンファレンスに参加して全医師に直接伝える形を作りました。顔を合わせて話し合うって大切。…

医療機関におけるマーケティング戦略を考える②:ターゲット市場の選定

前回記事のまとめ 〇マーケティングの4つのPとは、Product(製品)、Place(流通のチャネル)、Promotion(顧客との情報のやり取り)、Price(価格)を指す。 Product(製品):自院の診療科や疾患の得意分野、医師の専門性や人数、患者の受け入れ体制など…

医療機関におけるマーケティング戦略を考える➀:医療における4つのP

先日アップした「急性期病院における医療連携室の役割と今後の課題」の記事は、ありがたいことに多くの方からリアクションをいただけました。 www.medical-administrate.org 医療連携室の業務やその重要性は、記事の中でお伝えできたかなと思っていたのです…

新卒採用でのミスマッチとその改善策

私が勤務する病院では、自分の同期も含め、事務職として入職した3~8年目くらいの若手・中堅世代の人たちが立て続けに辞めていくという現象が起きていました。 転職理由は人によって様々でしたが、「思っていた職場環境と違った」「働き続けていてもキャリア…

転職活動を通じて得られた3つの経験

半年以上前ですが、病院業界内での転職を考え転職活動をしていた際に、『病院の事務職員の転職活動記』をこのブログで書きためていました。 www.medical-administrate.org 転職活動を通じて自分のキャリアを色々と考えていたところで、医事課への異動が提示…

公立病院の独法化がもたらす病院経営への影響とは?

12/3に、東京都にある8カ所の都立病院を、独立行政法人に移行するというニュースがありました。 www.nikkei.com 今年の9月に発表されて大きな話題となった「再編の検討が必要な公的病院リストの発表」と併せて、公立病院の運営が大きく変わろうとしている転…

外国人患者の受け入れと診療費請求の実態(後編)

前回のおさらい 日本の病院を受診する外国人患者は増加の一途であり、2018年に日本を訪れた外国人観光客は約310万人にまでのぼった。このうちの約1%が滞在中に医療機関を受診したと仮定すると、年間で30万人以上の外国人患者が日本の医療機関を受診している…

2019年11月に面白かった病院経営Tweetまとめ

新企画です! 「その月に面白かった病院経営に関するTwitterのまとめ」を始めてみようと思います。 Twitterって、本当に様々な意見や知識だったり、現場でのリアルな声が聞こえてきます。私も面白いツイートには「いいね」を押して後で見れるようにはしてい…

外国人患者の受け入れと診療費請求の実態(前編)

訪日外国人観光客が年々増加し、かつ2020年の東京オリンピックを間近に控えたいま、日本社会にとって「外国人観光客の受け入れ」は経済的に大きなテーマの一つとなっています。 一般の商業施設であれば、外国人のお客さんは事前にお店のサービスや商品の値段…

急性期病院における医療連携室の役割と今後の課題

急性期病院の経営において、最も力を入れるべき施策の一つが「新規入院患者の獲得」です。 現在の医療制度においては、医療機関の特性に応じて求められる機能が分かれています。急性期病院には、「急性期(すぐに治療が必要)の患者に対し、状態の早期安定化…

大病院における外来の待ち時間問題を考える(解決策編)

前回の記事はこちらから。今回は解決策編です。 www.medical-administrate.org 前回記事のおさらい ・病院の待ち時間には、大きく以下の3種類が存在する。 病院に来るまでの待ち時間 病院に来てから診察を受けるまでの待ち時間 診察が終わってから帰宅するま…

中医協資料を読む(第427回・2019年10月23日):医療機器の効率的かつ有効・安全な利用

診療報酬改定が来年の4月を控え、中医協も改定に関わりがありそうな項目を精査する段階に入ってきています。 具体的な項目案・点数案が出るのはまだ先ですが、「改定に関わりそうな」トピックをこのブログでも紹介していきたいと思います。 今回のテーマは、…

大病院における外来の待ち時間問題を考える(問題整理編)

入院機能を持ち、入院につなげるための外来診察を行っているような病院(いわゆる「地域の大病院」と言われるような医療機関)の患者サービスにおける問題の一つが、「外来における待ち時間」です。 恐らく、どの病院でも外来運営の最も大きな課題の一つとし…

病院経営に関する本を書いてみたい、という話。

病院の事務職として仕事をするうえでいつも残念に思うことが、「病院事務の仕事に関する情報収集の場が少ない」ということです。 そもそもとして、ニッチな業界であるということも大きいのですが、病院業界の情報発信ツールとして幅を利かせている「業界誌・…

中医協資料を読む(第428回・2019年10月25日):救急医療管理加算の算定

診療報酬改定が来年の4月を控え、中医協も改定に関わりがありそうな項目を精査する段階に入ってきています。 具体的な項目案・点数案が出るのはまだ先ですが、「改定に関わりそうな」トピックをこのブログでも紹介していきたいと思います。 今回のテーマは、…

台風の日の病院運営を考える。

今年は関東圏を大きな台風が直撃し、計画運休もこれまでにない大々的なレベルで、事前にアナウンスされて行われるようになりました。 社会全体として、台風の日は国民の身の安全のために休業しましょうという文化が出てきたのは、日本全体がいい方向に変わっ…

病院における急変対策➀:院内における急変予防のシステム

現在、私は救急外来・集中治療室の分野に関わる委員会の事務局を担当しています。 月に一度、院内で急変した患者の振り返りを委員のメンバーと行っているのですが、特に急性期病院ではとても大事な取り組みや課題がいくつかあるので、その点について書いてい…

厚労省若手チームの改革プランに思う、組織改革の基本。

2019年8月26日に、厚生労働省のホームページに「若手チームによる業務・組織改革のための緊急提言」という資料がアップされました。 www.mhlw.go.jp マスコミ各社ともニュースで取り上げており、「強制労働省」とも揶揄される行政の働き方が改めて浮き彫りに…

中医協資料を読む:医療におけるICTの利活用

久々ですが、中医協資料のまとめです。テーマは「医療におけるICTの利活用」。 www.mhlw.go.jp 中医協で6月上旬に議論されている内容ですが、押さえておきたい内容も多いので、改めてまとめました。 遠隔医療について 一口に「遠隔医療」と言っても、 ・医師…

「THE TEAM」を読んで考えた、病院の組織マネジメント

医事課に異動してからは、「ヒト」に関わる仕事が多く、部署内の効率的な業務体系だったり、コミュニケーション方法を考える機会がとても増えました。 今までの社会人人生で考えたことのない範囲だったので、手探りの中での仕事が続いていますが、これを機に…