10月分の面白かった病院経営Twitterをまとめました。
病院経営に関して日々の業務でどこか引っかかっていたこと、なんとなく理解していたことが次々とTwitterで出てくるので相変わらず勉強になるなぁ~と日々思います。
病院運営のヒント
当院は前年度約4億円の赤字で、今年度もこのまま推移すると数十億円の赤字が出る予想。
— 公的病院プロパー事務職(9年目 (@sk1546) 2020年10月14日
病床利用率も60~70%台。
何をしなければならないか全事務職の若手、中堅にメールで尋ねたところ、たくさんの意見(批判も含め)が集まった。
これを黙殺されないようどのように上層部に訴えたら良いのか悩む
コロナ禍で収入が10%減ったのに固定費をすぐに削れないのが病院経営の難しいところ。だからこそ、質の向上について追求し、地域ニーズに対して何が強みなのか整理する機会にしたい。https://t.co/ekXsBzQ0cO
— Alphabet@医療・介護 経営企画室 (@Q7eOrvVezwREwZo) 2020年10月17日
病棟薬剤管理業務に報酬がついたことによって、一部の病院経営者や管理職が「薬剤師の職能の主体は服薬指導である」というイメージを持ってしまっていることがある。薬剤師の職能の根幹は医薬品にかかわるリスクマネージメントであり安全性確保だ。報酬はつかないが損失防ぐ意味で経営への貢献は大きい
— Yoko Gocho/旅するパラレルキャリア薬剤師 (@Yoko_Gocho) 2020年10月14日
兵站に関するツイートが流れてきたので。
— Fumie Sakamoto,MPH,CIC 坂本史衣 (@SakamotoFumie) 2020年10月19日
感染管理では物流の維持が命綱になる場合が多く(PPEに限らず)、そのため、物流部門にいかに優秀な人を置くかが組織として大事だと思っている。創意工夫、院内外の人脈、知識と経験がモノを言う領域。モノのプロは大切に。
会議時間短縮の取組を進めるため、(出席者数+陪席者数)×会議時間で「拘束時間」というKPIを設定。
— e-Dataくん (@eDATAkun0123) 2020年10月22日
18時以降の大きな会議が長引くほど、残業時間が増えていた。
病院情報システム担当経営副病院長の発案で・・・
そろそろ各施設で「法定停電」があると思います。
— ささがさん (@sasaga012) 2020年10月27日
経験上見逃しやすい点や注意すべき点を書いてみます。
・各階のEPSなどにあるネットワークHUB
多くは非常用電源に繋がっていない事があります。
これが復電時に壊れてしまうケースはあります。
復電したらネットワークチェックを。
https://t.co/Lywzy17pi5
— 小迫 正実 (こさこ まさみ) (@masamikosako) 2020年10月18日
どんな病院は入れてるんだろう〜。
&分析はできたとして、実行部分でちゃんと動ける人が組織にどのくらいいるかが鍵だと思うけど、実態はどうなんですかね。
"こうすればもっと北野病院が良くなる!”ということを日々改善実行をしています。そして昨日はそんなQC活動のパネル発表会が行われました。院内の各部署から医療安全、環境改善、業務改善、コスト削減、感染対策の面よりたくさんの改善案が発表されました。来年は私も発表できるように!#QC活動発表会 pic.twitter.com/Nlh4HYY3Xc
— 北野病院@公式 (@kitano_koho) 2020年10月30日
診療報酬の理解
2020年9月に80%以上を目標としていた、後発医薬品の使用率について、目標達成の見込みとのことです🧐 / 2020年1月に健保組合全体の後発品割合は調剤ベースで81.1%に到達したが・・・—健保連 (GemMed | データが拓く新時代医療) #NewsPicks https://t.co/ZaCNMM4GDt
— まじめな所長🧐医療介護データ研究所 (@iryokaigodb) 2020年10月13日
複雑性係数の改善策
— e-Dataくん (@eDATAkun0123) 2020年10月24日
・手術件数の増
・断らない救急
・化学療法の外来化
・DPC副傷病名チェック
地道に改善を行い、見事に複雑性係数が大きく改善。
いずれも病院が急性期病院であることをしっかり見つめ直して出した結果だった。
ぜひ参考にしたい事例。
GHCは「増患」をテーマにしたセミナーを
— とりかご (@medi_cage) 2020年11月3日
プリズムは「加算(診療単価向上)」をテーマにしたセミナーを開催する。
コロナ禍でいかに患者を増やすかという視点と、患者数が戻らない前提で単価を上げようという視点、どちらが正解かは関係なくそれぞれのアプローチが興味深い。
DPCの機能評価係数Ⅱのうち効率性係数を上げたいならば、闇雲に在院日数を短縮するよりも、全国患者数が多いDPCを優先的に短縮した方が良い。
— とりかご (@medi_cage) 2020年11月4日
効率性指数を算出するにあたり、DPC別に[自院の在院日数] × [全国患者数]を計算する過程があるため、全国患者数が多いDPCの方がインパクトが大きい。
医療現場の在り方を考える
物流、滅菌、検査、清掃、洗濯。
— Fumie Sakamoto,MPH,CIC 坂本史衣 (@SakamotoFumie) 2020年10月19日
近年、医療界で外部委託が進んだ領域ですが、今回のパンデミックでニーズに合わせた柔軟な対応ができたかどうか、振り返りが必要。
柔軟に対応可能だった委託先もあったでしょうし、外注化していなかったことが幸いした場合も多分あり。
大病院の院内処方、既に調剤補助員をたくさん入れていると思ったら、補助員ピッキング率は1年前で40%未満だったとは。薬剤師の凄まじい激務。補助員さらに増員してなんとか80%超えたと。うちは規模小さいが、率はこのくらい。薬剤師育てるなら薬剤師のピッキング率は大事。
— クラタマ (@clark_dama) 2020年10月28日
オーラル#医療薬学会2020
病院における薬剤オペレーションは調剤室・病棟それぞれでは標準化されてきているけれど、一連の流れ全体での標準化にはまだまだ改善の余地がありそう。これは多くの病院薬剤業務を先入観なく比較して初めて気づけることかもしれない。
— Yoko Gocho/旅するパラレルキャリア薬剤師 (@Yoko_Gocho) 2020年10月6日
医療機関における働き方改革でタスクシェア・シフトは思った以上に難敵である
— ハイエイシュ (@haieishu) 2020年10月12日
その理由は3つ
・タスク渡される側も忙しい
・タスク渡す側が渡し方下手
・シェア・シフト管理すべき人材が少ない
気合や精神論だけでシェア・シフトが進むと思ったらあきません
今の病院の面会制限は、拘置所、留置所並みかそれ以上に厳しい。早くアクリル板で仕切られた面会室を作らないと、病院が生きながらにして、この世とあの世を分ける結界になってしまう。いや、もうなっている。
— 新城拓也 (@shinjotakuya) 2020年10月13日
見落としは当然なくすべきだけど、担当医が見落とすだけで重大な結果になるシステムに問題があるよな。点滴に流動食の配管が繋がらなくなったように、担当医が見落とせば誰かが嫌でも絶対拾える仕組みができないものか…。精神論の努力と注意力に依存するようじゃダメでしょ…https://t.co/aw3fxWrPaK
— レ点💉💊🧬 (@m0370) 2020年10月30日
組織のマネジメント
中間管理職になって初めて気づくこと
— 安達裕哉(Books&Apps) (@Books_Apps) 2020年10月12日
1.命令では人は動かない
2.部下は本当のことを言わない
3.優秀な人ほど、早く去っていく
4.優しくするとナメられる。
5.厳しくすると嫌われる。
6.部下に尽くすのは当然だと思われている
ゆえに、管理職は
人間一般が好きでないと、キツい。
組織でも同じでイケてる人が増える=組織としてのCan強化となり、結果、組織としてのWillが強化されるんよなと。人が事業をつくると同じで、やはり、先に人だよなーと最近強く思う。 https://t.co/wkWyP0ksQk
— 志水文人@3Sunny (@shimonnzu) 2020年10月21日
仕事の進め方
経営人材が現地現物現場出なきゃいけない理由は、テスラのイーロン・マスクを見ても明らか、と上司が言ってて、なるほどなぁーと唸ってしまった。
— 小迫 正実 (こさこ まさみ) (@masamikosako) 2020年10月24日
鍋の季節に欠かせないアノお酒ではない方の「松竹梅」と小心者には欠かせない「Bプラン」について書きました。
— Takahiro_Inukai@医療経営を考える人 (@Takahiro_Inukai) 2020年10月6日
最悪を想定して対応しないと、心が持ちません。#医療事務 #松竹梅
医療事務に必要な「松竹梅」と「Bプラン」|わんたか #note https://t.co/qImXAS3ojf
・事前予約すると皆さんが待つ時間がこれだけ減ります。
— 堀江惇【病院広報人】 (@hospital_prman) 2020年10月15日
・これだけ待ち時間を減らすために事前予約をご利用ください。
届けるメッセージが後者(病院目線)になってしまうケースって本当に多いですよね。
相手目線を意識しても気を抜いた瞬間に自分主語になる。人間そんなもんです。
病院事務のキャリア
医療事務でレセプトを極めたい!医学知識向上学習にオススメしたい本#医療事務 #こあざらしのつぶやきhttps://t.co/5hPwMFjPBA
— こあざらし@医療事務 (@ko_azarashi) 2020年10月28日
病院事務総合職は、1診療科・1部門の秘書や給仕ではない。
— 病院経営マネジメントbot (@hp_adm_bot) 2020年11月2日
委員会の資料作成やカンファレンスの事務局業務を期待する医療者も多いが、それは医師事務作業補助者の専属を付けるか、その診療科なり部門なりの新人がやるか、製薬会社の力を借りればよい。
事務総合職は全体最適に労力を割くべき。
なにも、事務長目指して出世したい、と思っている病院事務職ばかりではないと思います。
— 病院経営マネジメントbot (@hp_adm_bot) 2020年10月19日
むしろ「ゆくゆくは事務長になってやる」という野心、病院事務職で抱いている人はそれほどいないのではないかと。
多くは自分の生計をちゃんと立てたい、そして願わくば地域のためになりたい、というところでは。
オンライン診療の未来
オンライン診療を赤字解消に使えるかというと
— ささがさん (@sasaga012) 2020年10月14日
今のままだと「否」である。
対面の方が診療報酬は高い上に
自由診療も限られてしまう。
導入費用と収益が結構離れている。
元が取れるまで結構かかりそうなので
短期間での赤字解消は出来ないと思う。
中期長期にわたってはまだ未知数。
これだけ医療アクセスのいい国で何故そんなにオンライン診療をやりたいの?
— 阿部 (@Abeoma_) 2020年10月11日
「処方のために月に1回半休を取って受診するのが大変なのでオンライン診療だと助かる!」「子供いて、私が熱出ても旦那は仕事休めないからオンライン診療だとイイ!」
— Kb: 穴蔵生活 (@bluekby) 2020年10月11日
って、まあ言いたいことは分かるんだが、違うよなあ、と思うわけ。
LINEのミニアプリ、やっぱり便利ですよねぇー。
— 小迫 正実 (こさこ まさみ) (@masamikosako) 2020年11月2日
自分でUI作るより、巨人の肩に乗る/乗りこなすのも、戦略のひとつ。 https://t.co/sc1f07lLNW pic.twitter.com/pY71AVs4pp
米国でオンライン診療が成長するのにあわせて、オンライン上で処方された医薬品を家まで届けるeファーマシーが成長。HimsやHersも導入するAlto PharmacyやTruePillも急成長。コロナ禍で前者は2.5億ドル、後者は1.3億ドルを調達。 pic.twitter.com/N9foJozEND
— 吉澤美弥子🍗Coral Capital (@miyakomx) 2020年10月29日
コロナ時代の病院運営
さすがの済生会熊本病院さんも突然のDX開催を企画されたわけではなく、前回フォーラムで500人の参加があり、過去の積み重ねをデジタルにトランスフォームしたんですよね。実績がDXを容易化している側面もあります。積み重ねがある病院はDXにチャレンジする流れになって欲しいです。 https://t.co/gDl389loZW
— 病院広報バロンデセ (@_HOSPR) 2020年10月15日
院内特設スタジオにてリハーサル進行中
— Tom SAKAMOTO, MD, PhD@Saiseikai Kumamoto Hospital (@drtsakamoto) 2020年10月20日
いよいよ、来週、開催となりました
連携医療機関の皆様、ご参加、よろしくお願い申し上げます pic.twitter.com/scnBGxSQYD
利益率低い病院にもこれ適用されるなら、病院がDX推進する強めのインセンティブ働くのでは。動向要チェック https://t.co/7q0pRPJCpI
— 志水文人@3Sunny (@shimonnzu) 2020年10月20日
世界の医療事情を知る
アメリカvsカナダ
— 佐藤創|アジア×医療スタートアップ (@hajime_mepla) 2020年10月25日
医療システムこんなに違うのか。。
一人当たり医療費は12000ドルvs5500ドルだけど、平均寿命は78.5歳vs82.5歳。アメリカの図はぐちゃぐちゃすぎて何がなんだか😅 pic.twitter.com/ES2dJml4Ur
【定期の続き】新型コロナ欧州状況
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) 2020年10月25日
先ツイートでは主要国を採り上げましたが、いま本当に大変なのはチェコやベルギー
新規確認者の数も圧倒的ですが、チェコは第一波より多くの死者を、既に甚大な被害を受けたベルギーもまた死者が増大トレンドです。このパターンから、どうにか何かを読み取れないか pic.twitter.com/HXayeqdK8A
【11月2日からアメリカでは全ての患者さんか自分の診療録へアクセスできるように】
— Ayako Shibata@LINEボットで妊娠や性相談 (@ayako700) 2020年10月28日
これはすごい!
診療録だけでなく病理や画像レポートもみれると!https://t.co/lowfENGeGC pic.twitter.com/jB8zw0LWyp
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医療関係者にとって激動の2020年も残り2か月!
新型コロナウイルスの備えをきちんとしながら、医療機関運営を新しい形にするヒントを引き続きTwitterからもらっていきたいと思います。