中医協資料を読む(第428回・2019年10月25日):救急医療管理加算の算定

診療報酬改定が来年の4月を控え、中医協も改定に関わりがありそうな項目を精査する段階に入ってきています。 具体的な項目案・点数案が出るのはまだ先ですが、「改定に関わりそうな」トピックをこのブログでも紹介していきたいと思います。 今回のテーマは、…

台風の日の病院運営を考える。

今年は関東圏を大きな台風が直撃し、計画運休もこれまでにない大々的なレベルで、事前にアナウンスされて行われるようになりました。 社会全体として、台風の日は国民の身の安全のために休業しましょうという文化が出てきたのは、日本全体がいい方向に変わっ…

病院における急変対策➀:院内における急変予防のシステム

現在、私は救急外来・集中治療室の分野に関わる委員会の事務局を担当しています。 月に一度、院内で急変した患者の振り返りを委員のメンバーと行っているのですが、特に急性期病院ではとても大事な取り組みや課題がいくつかあるので、その点について書いてい…

厚労省若手チームの改革プランに思う、組織改革の基本。

2019年8月26日に、厚生労働省のホームページに「若手チームによる業務・組織改革のための緊急提言」という資料がアップされました。 www.mhlw.go.jp マスコミ各社ともニュースで取り上げており、「強制労働省」とも揶揄される行政の働き方が改めて浮き彫りに…

中医協資料を読む:医療におけるICTの利活用

久々ですが、中医協資料のまとめです。テーマは「医療におけるICTの利活用」。 www.mhlw.go.jp 中医協で6月上旬に議論されている内容ですが、押さえておきたい内容も多いので、改めてまとめました。 遠隔医療について 一口に「遠隔医療」と言っても、 ・医師…

「THE TEAM」を読んで考えた、病院の組織マネジメント

医事課に異動してからは、「ヒト」に関わる仕事が多く、部署内の効率的な業務体系だったり、コミュニケーション方法を考える機会がとても増えました。 今までの社会人人生で考えたことのない範囲だったので、手探りの中での仕事が続いていますが、これを機に…

医事課での新入職員教育に関わって

医事課に異動してはや3ヶ月が経ちました。 患者さん対応やレセプト点検などの一般的な医事業務ももちろん行っていますが、以前医事課にいた時と比べると、派遣職員の勤怠管理や窓口業務の見直し、新入職員への教育などに関わる時間が多くなっています。 特に…

業務委託と派遣の違い

医事課に異動して3ヶ月が経ちましたが、通常業務以外に、私の部署で働かれている派遣職員の方の窓口役の業務を担当させてもらっています。 私が以前医事課にいた時は「委託業務」の契約形態だったのですが、病院の方針などもあったのか現在は「派遣」という…

「病院事務職」の仕事内容と呼び方を考える

先日、知り合いの方と一緒に食事をしているときに、「病院の事務職」っていう言葉をもっと的確に、カッコよく表現できないものなのか?という話になりました。 確かに、友人に「病院で事務職をやってるんだけど…」と話しても「何やってるの?」と聞かれるこ…

中医協資料を読む(第413回・2019年4月24日):2020年度改定に向けた高齢期の課題➀

2020年度の診療報酬改定の議論に向けて、中医協で「患者の疾病構造や受療行動等を意識しつつ、年代別に課題を整理する」ということが行われています。 ・青年期~中年期 ・高齢期 が今回の中医協では議題として挙げられていましたので、各テーマでまとめをし…