病院職員の転職活動記⑨:公立病院の企画室との面接

これまでは企業立の医療法人とコンサル会社、という二つの転職活動を取り上げましたが、今回はもうちょっと病院寄りの転職活動記になります。 前回までの記事とあらすじはこちらから。 www.medical-administrate.org www.medical-administrate.org 面接した…

病院職員の転職活動記(番外編):大学病院・公立病院の医事課の運営

なかなか終わらない転職活動記ですが、またしても寄り道記事。 転職コンサルタントに紹介してもらった求人情報から見えた、大学病院・公立病院の医事課の運営についてまとめました。 大学病院:管理職の人事異動により崩壊寸前の医事課も!? 求人内容を見る…

3/11~3/15 日経新聞の医療関係ニュースまとめ

今週の日経新聞には、病院で働くうえで頭に入れておいた方がよさそうなニュースがいくつか掲載されていました。記事を三つピックアップしてみましたので、週末の頭の情報整理によろしければどうぞ。 ➀ 診療報酬、審査に地域差 独自の解釈7万件 不適切請求の…

病院事務職員の転職活動記⑧:クリニック経営支援のコンサル会社との面接

前回の記事では、企業立の医療法人との面接と、そこで思ったことをまとめました。 www.medical-administrate.org 今回は、クリニック経営支援のコンサル会社との面接をまとめます。 面接したコンサル会社の概要 ・クリニック経営支援のコンサルタント業務を…

患者確認は安全な医療の出発点

医療安全の基本中の基本は、「患者確認」です。 患者さんの取り違いミスは、病院内の全ての場所で起こりえます。そしてそのミスは、病院運営の根幹を揺るがすような事故につながります。 「院内全体で正しい患者確認を行うこと」が、適切な医療を患者さんに…

病院で働くうえでの服装

先日、他病院を含めた事務同士の勉強会・情報交換会があったのですが、なんだか気になる出で立ちをした女性の職員の方がいらっしゃいました。ラメの入ったジャケットに底が太くて高いヒールを履いていて、まつげパッチリのメイク…この人本当に病院職員なのか…

医療現場以外で働き始めている看護師➀(病院編)

今回のテーマは、「医療現場以外で働き始めている看護師」です。 病院の事務職が書くブログなのに、なぜ看護師のキャリアの話?と思うかもしれませんが、私は近い将来、事務職の領域は医療職の資格を持った方々が一定数流れ込んでくる領域だと思っています。…

病院事務職員の転職活動記⑦:企業立の医療法人との面談

前回までは、転職コンサルタントとの面談や求人情報のチェックなどを通じて知ったこと・思ったことをまとめてきましたが、ここからはようやく具体的な転職活動の話に移ります。 実は、エムスリーさんからの求人紹介以外にも、ビズリーチに登録して医療機関系…

病院事務職員の転職活動記⑥:転職活動を通じて考えた病院事務のキャリア

まだまともに転職活動の話に進んでいませんが、転職活動記が第6回を迎えました。 これまで、病院事務職の転職市場を大きく「医事課」と「医事課以外」で分けて考察してきましたが、部署別での事務職のキャリアや今後求められる人物像について考えてみたいと…

プロフェッショナル仕事の流儀から見えた医療安全の世界

2/25に、NHKのドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」で、名古屋大学の医療安全部門の教授・長尾能雅さん(先生と呼んだ方が良い?)の特集をやっていました。 www.nhk.or.jp 医療安全や質の向上に関わる部署に所属している職員として気になるテ…

病院事務職員の転職活動記⑤:医事課以外の事務職員の転職市場は?

前回、前々回のブログでは医事課職員の転職市場をまとめてきましたが、今回は医事課以外の事務職員の転職市場について考察したいと思います。 前回までの記事はこちらから↓ medical-administrate.hatenablog.com medical-administrate.hatenablog.com 医事課…

病院事務職員の転職活動記④:「デキる」医事課スタッフへのニーズの高さ(管理職編)

前回のブログでは、転職市場において求められる医事課スタッフのスキルや人物像について書きましたが、今度は医事課管理職バージョンをお届けしたいと思います。 medical-administrate.hatenablog.com なお、「正しく診療報酬請求を理解して、実践できる」と…

病院事務職員の転職活動記③:「デキる」医事課職員へのニーズの高さ(スタッフ編)

医事課スタッフが転職活動をするうえでどのポイントを見られるか?をまとめてみました。

病院事務職員の転職活動記②:転職コンサルタントとの面談

転職活動記②は「転職コンサルタントとの面談」です。 「病院事務業界」というのはとてもニッチな業界なので、一般の転職サイトを調べてみたものの、あまり求人が掲載されていませんでした。掲載されていたとしても、事務作業中心のいわゆる「事務員」の募集…

病院事務職員の転職活動記①

実は最近、転職活動をしてみています。 私自身の基本情報・置かれている状況は以下のような感じです。 ・大卒で病院の事務総合職として入職し、現在6年目。 ・経営企画部門(1年)→医事課入院部門(3年)→ 業務・品質改善部門(2年) ・現在の部署での大…

部署内での「仕事の平等性」を考える

リカードの比較優位論 私が大学1年生の時にとった経済学入門の授業の中で、今でも覚えているのが「リカードの比較優位」という貿易理論です。 Wikipediaからですが、理論としては以下のような内容になっています。 比較優位とは、自由貿易において各経済主…

「年功序列型」にとって代わるマネジメントを考える①

「年功序列」とWikipediaで引くと、次のような定義が出てきます。 年功序列(ねんこうじょれつ)とは…官公庁や企業などにおいて勤続年数、年齢などに応じて役職や賃金を上昇させる人事制度・慣習のシステム。アメリカの経営学者であるジェイムズ・アベグレン…

相手に仕事をしてもらうことの難しさと重要性

病院での事務職員の仕事は、「医療者をサポートする」という内容も多く存在します。 例えば、日中臨床業務で忙しい医療者に代わって資料やデータの分析をしたり、部門横断的なプロジェクトのスケジュール調整や複数部署間での意見の取りまとめをして、全体の…

病院事務職の教育体制(私案)

先日、中途で入った他部署の先輩とお昼を食べていたときに、「この病院は教育体制とかが確立できていないよなぁ」という話になりました。前に在籍していた会社では、「〇年目までに××の資格を取る、△年目までに~~のレポートを出す」などなど、段階を踏んで…

病床稼働率を上げる秘策は…シンプルな方針を徹底的に実践すること。

今年度になって、ありがたいことに色々な病院を見学させていただく機会が増えています。 そんな中で、500床を超える急性期病院で病床稼働率が100%近い病院を見学させていただきました。 病院経営の一番の稼ぎどころは「入院診療」で、入院収入は患者単価×ベ…

手術を受けるときはかつらを外しましょう。

「手術室に入る直前に、患者の髪の毛がかつらであることに気づいた」という看護師のヒヤリハットの報告をヒアリングしたことで知ったのですが、手術を受ける時には、身に着けているアクセサリーをはじめ、装着物は外す必要があるそうです。 今回はタイトルそ…

ストーリーを考えて仕事をする機会が病院事務には少ない?

以前、こんな記事を書きました。 medical-administrate.hatenablog.com 今月また会議があり、現在各グループに分かれて事前課題を作成しているところです。 事前課題のブラッシュアップにあたって… 事前課題のブラッシュアップのために、中間報告をオンライ…

酒場の病院経営論

タイトルそのまんま、飲み会とかで聞いた話を忘れないようにまとめてみました。(一部酒場じゃないところもあり) 患者のボリュームゾーンはどこか? 病院として、どこの疾患・診療科の患者を多く集めていくべきか?というテーマです。 一つの区に10000人の…

自分が先輩になった時に何ができるのか?

早いもので、社会人生活5年目も終わりに近づいてきました。 病院業界では人事異動というものがあまりないようなのですが、私は5年目で3部署目。色々な経験をさせてもらっています。 ここまでのキャリアに関して人事への不満はあまりないのですが、残念だなー…

「その検査、本当に必要か?」の視点から考えられること

整形外科の先生のつぶやきと、お昼休みでの雑談 先日、レントゲン撮影に関する件で、放射線科の人と一緒に整形外科の部長のところに相談をしに行く機会がありました。本題は放射線検査におけるオーダーの入れ方を直してください、という話だったのですが、途…

医事課が成すべき仕事とは?

先週末に、”Healthcare Ops”という団体が開催した勉強会に参加してきました。 病院経営・運営に関わる人たちが集まって、互いの運用ノウハウや成功体験をシェアし、より良い病院を作っていこう、というコンセプトのもとにこのような勉強会を主催されているそ…

現場の当事者としてのスタンスを持つこと

今の部署では、各現場の管理者と仕事をする機会が非常に多いです。(病院事務は、どの部署も多かれ少なかれ似たような性質を持っていますが…) 現場の管理者の方と仕事をしていて困るのは、「A案なのかB案なのかC案なのか、どこに行きたいんだろう?」と、問…

モノを減らすことによる運営の効率化

先日、他院の資材管理課を見学に行く機会がありました。 感染管理の観点から滅菌室の業務プロセスを見直す必要があり、他院のノウハウを確認するための見学だったのですが、そこで目にしたのは、非常に整理整頓され、在庫を極力少なくして運営されていた診療…

病院の事務職として大切にすべき軸

今の部署に異動してからほぼ丸1年になりました。 「医療安全・医療の質向上に事務として貢献する」というテーマに向き合い、結構葛藤した一年でした。 前の部署が患者さんと話したり、診療費を請求したり、診療科の会議の事務局をしたり、いわゆる「現場で汗…

病院間での勉強会に参加しています。

現在、病院内の通常業務と並行して、当院が定期的に情報交換している病院との勉強会に参加させてもらっています。 十数病院が参加する病院で、一つのテーマに対して若手から中堅どころのメンバーを中心に1年間で5~6回の会議を行い、その成果物を各病院の幹…